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2020年度第03回電制研ゼミ開催!

6/30の卒研の時間に,今年度の第03回電制研ゼミを行いました!

第3回ということもあり,プレゼンのクオリティも安定してきたような気がします。

第3回目は松浪さん!今年度の書籍は電気学会・半導体電力変換システム調査専門委員会が編纂した「パワーエレクトロニクス回路」を元に資料を作成してくれました。

3回目の発表はパワーエレクトロニクスによる障害と状態平均化法に関する説明を行いました。障害に関しては,主に電磁ノイズに関する部分です。EMI(電磁干渉性:電磁ノイズをどれだけ出さないか),EMS(電磁感受性:電磁ノイズにどれだけ耐性があるか),EMC(電磁両立性:EMI+EMS)の3つがあり,しっかりとノイズ対策をしないと制御盤などに影響を及ぼし,機器が誤動作してしまいます。

エレベータのEMC対策不足による事故:https://xtech.nikkei.com/dm/article/HONSHI/20070919/139383/

また,状態平均化法はON/OFFで回路の電流経路が切り替わる回路の状態方程式と出力方程式をデューティ比で加重平均することで,回路の伝達関数を導出可能にする手法です。この手法は固定周波数で動作するPWMコンバータ(例:DC-DCコンバータ)においては非常に重要な手法で,未知の回路トポロジに対しても適用が可能です。しかしながら,周波数が変化するPFMコンバータ(例:LLCコンバータ)などには用いるのが難しいという欠点があります。適材適所ですね。

本研究室はこの状態平均化法を用いた電源の制御系解析に非常に力を入れているため,質問がすこし本質的な部分を聞くことが多かったかもしれないですね。ゼミ自体は3回目ですが,松浪さんの発表は初めてでしたので今後の成長に期待!

…ちなみに100インチのスクリーンと40万円のプロジェクターを導入したので次回からのゼミは環境が大幅にパワーアップです!乞うご期待!

 


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