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2022年度第03回電制研ゼミ開催!

4/25の卒研の時間に,今年度の第03回電制研ゼミを行いました!

今年度のゼミのテーマは「電子回路」になります。川上は電気回路やパワーエレクトロニクスの範囲は講義担当してますが,電子回路はまさに電気回路からパワーエレクトロニクスへの橋渡しも兼ねた重要な分野になります。

第3回目は佐々木君!今年度はオーム社の「等価回路でしっかり理解!詳解 電子回路:アナログ回路の基礎からデジタル回路入門まで」を元に資料を作成してくれました。図が多く,非常に分かり易い本でありながら,かなり深い部分まで説明してくれる良書です。

第3回目の発表は「トランジスタ増幅回路」についてでした。佐々木君も初めての発表ということもあり,緊張もあったようですが,他の卒研生のスライドを2回も見ているので完成度はかなり高かったです!

トランジスタ増幅回路はベース,エミッタ,コレクタの各種接地方式で増幅の特性が変わります。

エミッタ接地回路は電圧と電流の両方が増幅可能であり,電圧・電流・電力の利得(ゲイン/増幅率)が高いため,最も主要な回路となっています。この増幅動作を説明するのに,トランジスタの静特性を表す4象限グラフ(エミッタ接地特性曲線)に対して負荷線を引くなどの手順を行います。

コレクタ接地回路は理想的には出力電圧が入力電圧を追従するように動作するためエミッタフォロワとも呼ばれます。そのため,電圧利得はほぼ1であるため,ボルテージフォロワとも呼ばれます。ボルテージフォロワはオペアンプの回路で聞いたことが多いのではないでしょうか。

ベース接地回路は電流利得は低いのですが,電圧利得が高い回路となっています。特性としては,入出力インピーダンス及び電流・電圧利得の特性がコレクタ接地回路と逆になります。

正直,この範囲は2~3回に分けても良いぐらいの内容だったのですが,なんとか1回分の講義に収めてくれました!(かなりの無茶ぶりだったと思います…)

第3回目なのにかなりペース良く講義が進んでおり,学生のレベルアップを感じますね!

トランジスタの接地及び増幅回路に関して詳しいリンクはこちら(Electrical Informationさん)

 


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