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2022年度第07回電制研ゼミ開催!

6/28の卒研の時間に,今年度の第07回電制研ゼミを行いました!

今年度のゼミのテーマは「電子回路」になります。川上は電気回路やパワーエレクトロニクスの範囲は講義担当してますが,電子回路はまさに電気回路からパワーエレクトロニクスへの橋渡しも兼ねた重要な分野になります。

第7回目は相澤君!今年度はオーム社の「等価回路でしっかり理解!詳解 電子回路:アナログ回路の基礎からデジタル回路入門まで」を元に資料を作成してくれました。図が多く,非常に分かり易い本でありながら,かなり深い部分まで説明してくれる良書です。

第7回目の発表は「負帰還回路」についてでした。もう早くも3周目に突入し,中間報告会前には各自4回程プレゼンの練習をこなしたことになります。非常に力の付く一石多鳥なトレーニングです!

負帰還はネガティブ・フィードバックとも呼ばれ,制御工学では一般的な制御構成となっておりますが,同じような構成が電子回路にも存在します。電子回路で負帰還回路を構成した場合,波形歪みの低減動作領域の広帯域化ゲイン変動の安定化などのメリットがあります。

この負帰還回路の帰還形式と入出力インピーダンスの変化は以下の関係があります。

直列-直列帰還 直列-並列帰還 並列-直列帰還 並列-並列帰還
入力インピーダンス 増大 増大 減少 減少
出力インピーダンス 増大 減少 増大 減少

この中で,通常は入力インピーダンスは高く,出力インピーダンスは低いのが望ましいため,直列-並列帰還方式の増幅回路が広く用いられています。この構成はオペアンプにおける非反転増幅回路に相当します。

この負帰還回路を本質的に理解するには制御工学に関する知識も非常に重要になるため,科目同士の知識の深い連携が求められますね!

 


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