5/24の卒研の時間に，今年度の第04回電制研ゼミを行いました！

今年度のゼミのテーマは「電子回路」になります。川上は電気回路やパワーエレクトロニクスの範囲は講義担当してますが，電子回路はまさに電気回路からパワーエレクトロニクスへの橋渡しも兼ねた重要な分野になります。

第4回目は松本君！今年度はオーム社の「等価回路でしっかり理解！詳解 電子回路：アナログ回路の基礎からデジタル回路入門まで」を元に資料を作成してくれました。図が多く，非常に分かり易い本でありながら，かなり深い部分まで説明してくれる良書です。

第4回目の発表は「トランジスタ増幅回路」についてでした。松本君は二回目の発表ということもあり，かなりスライド技術も向上していました！

トランジスタにおける増幅回路の動作点は温度変化による影響で移動してしまいます。その場合，出力波形が歪み，目的の出力を得ることができません。温度上昇に伴って流れる電流が増加した場合，増加した電流の流れによって温度はさらに上昇する「熱暴走」を引き起こしてしまいます。

そのバイアス回路の種類として，「固定バイアス回路」，「自己バイアス回路（電圧帰還バイアス回路）」，「電流帰還バイアス回路」があります。中でも，電流帰還バイアス回路は安定度が良いため，広く採用されていますが，抵抗が多く，安定用の電流を意図的に流すため，消費電力が大きくなることが問題です。この電流帰還バイアス回路からさらに電子回路の計算問題の幅が広がっていきます。

第4回目ですが，もうバイアス回路まで進みました。本来であれば前期末ぐらいなのですがかなりペースが良いですね！

また，今回は奈良高専から二名の学生が研究室見学に来てくれました！実は専攻科進学を検討しているとのこと！前例として専攻科2年生の大吉君が奈良高専出身ですが，次年度はどうなるのか⁉

本研究室のご支援をご検討されている方は下記リンクをご参照ください。