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2022年度第10回電制研ゼミ開催!

7/19の卒研の時間に,今年度の第10回電制研ゼミを行いました!

今年度のゼミのテーマは「電子回路」になります。川上は電気回路やパワーエレクトロニクスの範囲は講義担当してますが,電子回路はまさに電気回路からパワーエレクトロニクスへの橋渡しも兼ねた重要な分野になります。

第10回目は相澤君!今年度はオーム社の「等価回路でしっかり理解!詳解 電子回路:アナログ回路の基礎からデジタル回路入門まで」を元に資料を作成してくれました。図が多く,非常に分かり易い本でありながら,かなり深い部分まで説明してくれる良書です。

第10回目の発表は「帰還型発振回路の解析」についてでした。前回の第09回でまとめきれなかった部分についてさらに解析した内容について発表してくれました(同日に発表していますが…)。

正帰還発振回路の中でも有名な回路として,ウィーンブリッジ発振回路を例に取り上げます。ウィーンブリッジ発振回路は非反転増幅回路ハイパスフィルタ(HPF)ローパスフィルタ(LPF)を組み合わせた回路になっています。

考え方としては,HPFとLPFでバンドパスフィルタ(BPF)を構成し,特定の周波数だけを抜き出して非反転増幅回路に印可するというものです。また,回路図を書き換えるとホイートストンブリッジ回路のようなブリッジ回路となり,ブリッジ回路の平衡条件が成立するように構成します。このブリッジ回路の平衡条件を満たした際に定常発信することが知られています。

基本的な電気回路の計算から発振回路の条件なども導出できますので,計算が多いイメージのある電子回路ですがきちんと整理して展開すればしっかりと理解できます!

 


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